今月13日(月・現地時間)からウズベキスタン・タシケントで開かれているプロボクシングWBC(世界ボクシング評議会)の総会で、元UFCヘビー級王者フランシス・ガヌー(カメルーン)の”ヘビー級世界ランク10位”が決定した。英デイリーメール紙が報じ、Xでは総会でのランキング決定時の写真も出回っている。
ガヌーは10月28日(現地時間)サウジアラビアのリヤドにて、WBC世界ヘビー級王者タイソン・フューリーとのノンタイトル10回戦で対決。
3Rにはガヌーがダウンを奪い、フューリーを圧倒するラウンドもあった。結果、判定2-1の僅差で敗北したが、その功績が反映された形となった。
ガヌーの下の11位は、リオ五輪スーパーヘビー級銅で16戦無敗(13KO)のフィリップ・フルゴビッチ(クロアチア)。フルゴビッチは昨年、現WBO世界ヘビー級暫定王者のチャン・ジーレイに勝利し、IBF世界ヘビー級王座(王者:オレクサンドル・ウシク)への挑戦権を獲得している。
ガヌーの上の9位は、19年にタイソン・フューリーを追い詰めたオットー・ワーリン(スウェーデン)。ワーリンは来月アンソニー・ジョシュアとの対戦が決定している。
そうそうたる面子の中に、いきなりランクインしたガヌー、世界ランキング15位以内の選手は、世界王座への挑戦資格を持つ選手ということになる。
ネットでは、ガヌーのボクシング次戦は、話題的にもマネーファイト的にも世界挑戦ではないかという声もある。
ガヌーはフューリー戦後のインタビューで「世界タイトルを狙う準備は出来ている」と早期の再戦を希望。または、フューリーとウシクの4団体統一戦の後、勝者と来年戦いたいという希望も口にしている。
カメルーンから徒歩で砂漠を渡り、手漕ぎボートで海を渡ってフランスへ来た格闘技素人の25歳の若者が、僅か10年でMMAの頂点、そして次はボクシングの頂点に手が届こうとしている。ガヌーの夢の先を見届けたい。(Yahoo!ニュース)