RIZINの榊原信行CEOは9月5日、東京都内で記者会見を行った。超RIZIN.3 7月28日 さいたまスーパーアリーナ大会のメインイベント、LMS(Last Man Standing)タイトルマッチ・朝倉未来 vs. 平本蓮のドーピング検査結果について、「朝倉選手、平本選手、両選手陰性という結果が返ってきました」と発表した。
8月21日のRIZINの記者会見で榊原CEOは「世間で平本選手の疑惑について色々SNSで取り沙汰されていますが、RIZINのタイトルマッチとグランプリの場合は全選手厳正なる(ドーピングの)審査を行っております。その結果が全てです。来週中には出てくるということです。平本選手も朝倉選手も尿を採取しアメリカの検査機関に送っています」等と話した。 28日には、平本の練習仲間の赤沢幸典がXの投稿で、20日にXの匿名アカウントが流した薬品の摂取と注射について話す電話の音声は、自身と平本の通話であることを認め、未来戦の前に平本から相談を受けドーピング方法を指南したと証言した。さらに翌29日にも、赤沢は薬品の代金を平本が振り込んだ証拠だとする画像をアップし波紋を呼んでいた。
9月2日、平本が弁護士2人と共に記者会見を開き、ドーピング疑惑を否定し「赤沢氏から購入したサプリは使用しませんでした」「赤沢氏から電話があり、信頼関係もあるので、むげにできないと思い、使用していると話を合わせていました」「アイルランドでの練習中に膝の怪我をして、帰国後にフィジカルトレーナーから注射を勧められて7月に打ちました」等と説明した。
ドーピング検査は朝倉選手、平本選手、両選手陰性という結果が返ってきました。 今後、ドーピングのルールを抜本的に見直します。先生や有識者の方たちと話し合い、これまでより厳しくします。抜き打ち検査や血液検査を今後取り入れたいと思います。日本の各格闘技団体に声をかけ、全体的にレベルアップした基準を設けられればと思います。 ドーピングについて知識が備わっていない選手もいると思いますので、選手、関係者の勉強会を行います。 これまで我々はどちらかといえば性善説の立場でしたが、罰則を厳しくします。これも第三者機関にどういう罰則が正しいか(相談します)。 いずれにせよ、世間を騒がせたことですので、罰金や規制を強化します。いろんな国内のプロスポーツの基準を学び、格闘技にフィードバックします。
「李下に冠を正さず(人に疑われるような紛らわしいことはするな、という意味のことわざ)」と言いますが、平本選手はドーピングに引っかかる恐れのある薬物を入手していた時点で、ルールによってはアウトです。平本選手は猛省をして欲しいです。平本選手と話しましたが、誤解を招く行動を取ったことを反省しています。大晦日までに血液検査を受けてもらい、陰性と確認できたところで、大晦日の出場の相談をしたいです。平本蓮の歯に衣着せぬ発言は魅力ですが、彼が起点で起きた疑惑です。疑惑を起こしたことを反省し、行動規範を変えるきっかけにして欲しいです。 RIZIN 10年で与えられた課題で、次の10年を目指すRIZINとしては、あのことがきっかけで変わったよね、と言ってもらえるきっかけにしたいです。 このような形でこの一戦に泥を塗ったことは私の責任でもあります。この場を借りて、朝倉未来にとって最後の試合がこのようになったことをお詫びしたいです。僕らがドーピングに対する意識をもっと高めておくべきだったと思います。 さっそく9月29日のRIZIN.48から、改善できるところは改善して取り組みます。
RIZIN榊原信行CEO談話「朝倉未来をこんなところで辞めさせるつもりはない」「クレベルと斎藤裕は次タイトルマッチで」「天心×大雅の正式なオファーは一度も無い」 https://t.co/hXmAI3xHCL pic.twitter.com/SkdiNrOi9z
— BOUTREVIEW/バウトレビュー (@boutreview) 2021年6月14日