世界最大のキックボクシング団体『GLORY』に参戦する、元UFCファイターで2010年のK-1WGPでも優勝したアリスター ・オーフレイム（42=オランダ）が、禁止薬物の陽性により1年間のGLORY出場停止処分となった。14日（現地時間）オランダメディアが、GLORYのCEOに取材し発表した。これにより、昨年10月8日にアリスターがダウンを奪い逆転勝利したバダ・ハリとの試合結果は無効となる。
アリスターは21年まではUFCで活躍していたが、リリース後にGLORYへ電撃移籍。昨年10月のバタ・ハリ戦がGLORYデビュー戦だった。
両者1勝1敗で迎えた3度目の対戦は、2Rまではバタ・ハリが優位だったが、3Rでアリスターが2度のダウンを奪い逆転判定勝利した。なおこの試合後、バタ・ハリは引退を示唆している。
しかし試合直後のアリスターのサンプル検出で、陽性反応を示していたことが11月に明らかになっていた。アリスター側は否定していたが、今回、2度目の検査でも陽性を示していたということだ。
アリスターのドーピングによる出場停止はこれが初めてではなく、12年のUFCでジュニオール・ドス・サントスのヘビー級王座への挑戦前にも陽性が発覚したことがある。
今回の結果によって、アリスターは一年間の出場停止の他、ランキングから削除され、ファイトマネーが一部没収される。現在42歳、今後の動向にも注目される。(イーファト)
